海外部門の存在しない以下のマクロ経済モデルを考える。
\(Y=C+I+G\)
\(C=50+0.75Y\)
\(I=200-1000r\)
\(\frac{M}{P}=100+0.25Y-1000r\)
\(Y\):国民所得、\(C\):消費、\(I\):投資、\(G\):政府支出、\(r\):利子率
\(M\):名目貨幣残高、\(P\):物価水準
ここで、\(G=100\)、\(P=1\)、\(M=350\)とする。
いま、財政政策に伴って政府支出\(G\)が30だけ増加したとする。このとき、クラウディングアウトによる投資Iの減少分として最も妥当なのはどれか。
1 5
2 10
3 15
4 30
5 60
正答 3
\(Y=C+I+G\)に消費関数、投資関数を代入して
\(Y=50+0.75Y+200-1000r+G\)
変化分の式にして整理すると
\(0.25ΔY=-1000Δr+ΔG\)
\(ΔG=30\)より
\(0.25ΔY=-1000Δr+30\) (1)
貨幣市場の均衡式より変化分の式にすると
\(0=0.25ΔY-1000Δr\) (2)
(1)(2)の連立方程式をといて
\(Δr=0.015\)
投資関数を変化分の式にすると
\(ΔI=-1000Δr\)
\(Δrを代入すると\)
\(ΔI=-15\)