議会に関する次の記述のうち、最も妥当なのはどれか。
- N.ポルスビーは、各国の議会を「変換型議会」「アリーナ型議会」という類型を用いて分類した。変換型議会は、社会の様々な要求を法律という形にする機能を果たし、アリーナ型議会は、与野党が次の選挙を意識しつつ、争点を明確にして政策を競う場として機能するとされる。
- ドイツ議会は二院制を採っており、全ての法案について、その成立のためには連邦参議院と連邦議会の両者の同意が必要となる。連邦参議院の議員は、州代表、学識経験者、職能代表によって構成される一方、連邦議会の議員は、小選挙区比例代表並立制の選挙により国民が直接選出している。
- J.ブロンデルは、議会の能力を測る基準として、議員立法がどれだけ活発に行われているかに着目し、その能力を「粘着性」(ヴィスコシティ)と呼んだ。M.モチヅキによると、日本では、議員立法が少なく、多くの内閣提出法案が無修正で成立することから、国会の粘着性はほとんどないとみなせる。
- 二読会制を採る英国議会では、法案審議は、第一読会、第二読会、本会議採決という順に行われる。第一読会は形式的なもので、実質的な審議が行われる第二読会では、「フロントベンチャー」と呼ばれる与党議員と「バックベンチャー」と呼ばれる野党議員が法案の逐条について討論を行う。
- 我が国においては、憲法の規定によれば、衆議院で可決された法律案が参議院で否決されても、衆議院で総議員の3 分の2 以上の賛成で再可決された場合には法律となる。また、憲法の規定上、内閣総理大臣の指名について両議院の議決が異なる場合は、両院協議会を開催し、そこで意見が一致するまで審議を行うこととされている。
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正答 1