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2024 特別区Ⅰ類(事務) 財政学 No.34

公共財の理論に関する記述として、妥当なのはどれか。

  1. 準公共財には、非排除性の性質は有しているが、非競合性の性質を持たないクラブ財や、非競合性の性質は有しているが、非排除性の性質を持たないコモンズがある。
  2. サミュエルソンのルールでは、公共財供給の限界費用の総和が、公共財の各個人の限界便益に一致することを、公共財の最適供給の条件としている。
  3. リンダール・メカニズムとは、政府が各個人の表示した公共財の水準に応じて負担比率を調整し、全ての個人の公共財需要の表示水準が等しくなるところで、公共財の供給量を決定するものである。
  4. クラーク・メカニズムとは、人々に公共財に対する正確な評価を表明させる仕組みであり、自らの評価を偽って過大に申告し、費用負担を避けようとするフリーライダーの問題を解消するために提案されたものである。
  5. ナッシュ均衡では、相手の行動を所与として、自らの効用を最大化するように公共財の自発的供給量を決めるため、パレート最適が実現される。

 

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正答 3

1 クラブ財は、特定のものを排除できるので非排除性の性質はもたない。逆に、非競合性の性質はもつ。コモンズは非競合性はもたないが、非排除性の性質はもつ。
2 各個人の限界便益の総和が、公共財供給の限界費用に一致する、が正しい。
3 正しい。
4 フリーライダーは自らの評価を偽って過少に申告する、「過大」ではない。
5 ナッシュ均衡はパレート最適とは限らない。公共財も同じで、フリーライダー問題が発生すると、パレート最適とならないケースもある。


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公務員試験過去問研究
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