スポンサーリンク

2025 国家総合職 経済区分 No.12

   投資に関するA~Dの記述のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ただし、資本減耗率は0 とする。

A.投資から得られる収益の割引現在価値と、その投資にかかる費用が等しくなるような割引率を資本の限界効率と呼ぶ。ケインズの投資理論によると、ある投資について、資本の限界効率が利子率より低いとき、その投資は実行される。

B.資本と国内総生産との間に比例関係が成立するとき、資本の増加分である投資は、国内総生産の増加分に比例する。このような考え方に基づく投資関数は、加速度原理の投資関数と呼ばれる。

C.新古典派の投資理論によると、資本の平均生産性(生産を資本で割った値)が資本のレンタルコストに等しくなるような資本の量が最適である。この理論によると、現存する資本の量と最適な資本の量が一致しているときに投資が実行される。

D.トービンのq 理論とは、市場における企業価値の観点から投資を説明しようとする理論である。この理論によると、資本の再取得費用\((X)\)を株式市場で評価される企業価値\((Y)\)で割った値\( \frac{X}{Y} \)として定義される q が1 を上回るときに投資を実行するのが望ましい。

1.A
2.A、C
3.B
4.B、D
5.C、D

正答 3

A 誤り。資本の限界効率(投資の限界効率)は投資を1単位増やした時にどれだけの収益が得られるかという収益率のことである。期待収益の現在割引価値が投資額と一致するような割引率が資本の限界効率となる。したがって、前半は正しいが後半は誤り。限界効率が利子率よりも低ければ投資は行わない。

B 正しい。資本国内総生産の間の関係を必要資本係数\(v\)(一定)としたとき、
\(I_{t}=v(Y_{t}-Y_{t-1})\) が加速度原理の投資関数である。

C 誤り。資本の限界生産性とレンタルコストが等しくなるような資本量が最適資本量である。また、最適資本量と現在資本量の差が投資される。

D 誤り。分子と分母が逆である。

スポンサーリンク
島本昌和をフォローする
スポンサーリンク
公務員試験過去問研究
タイトルとURLをコピーしました